今回の小品展は会場を岩手県盛岡地区合同庁舎一階の県民ホールにて3月8日〜11日の4日間開催いたしました。昨年二月に開催いたしました岩手県公会堂の東隣になります。会としては初めて利用する会場でした。日常は県の広報センター的な形で利用されており、沢山のポスターや、パンフレットが展示されております。又役所にこられた方々の待合わせ場所兼休憩所の機能も併せ持っております。作品を展示するパネルは有るものの、ピクチャーレールは一切なく長尺ものを展示するのに苦労いたしました。写真をご覧になるとお分かりになりますが、全紙、半切、半切1/2各軸装を上部明り取り窓のウインドカーテン用レールを利用し展示いたしました。準備期間は短かったものの、会員各位のご協力を頂きご覧いただいた方には好評のようでした。反省としてはもう少し展覧会の広報活動が出来なかったかなと思ったことです。地震騒ぎで最後がドタバタの終了になってしまいました。
今回の大震災に関して、新聞雑誌等の報道を見るといわゆる知識人の人々が記事を投稿しており私も共感した一文を紹介いたします。
ある精神科医が述べていたことですが、
「震災直後は被災の有無にかかわらず国民全体が軽い躁状態になる。それは心の防衛反応であり普段は口も利かないような人と喋ったり助け合ったりこれは一過性のもので、悪く言えば「祭り感覚」である。さらに被災者は時間の経過とともにトラウマが強くなり、今度は鬱状態に 
なる。その精神状態の落差を埋めるメンタルケアで大切なことは、ある程度長い期間周囲の人々が注目し続けてあげること、ただそこにいるだけで被災者の心のケアになる」ということを述べておりました。
私たちも各々今何が出来るかを考え行動するときです。また外が騒がしいときに心を静めて書に向かう鍛錬をすることも、自分自身を磨くことになるのではと考えます。

上の橋から岩繊ビル
を望む(上ノ橋教室)
橋の下には白鳥が・・