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岩繊ビル上ノ橋教室
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           辛
慶長十六  年 
           亥
      八月吉日
   中津川中之橋
源朝臣
     利直
此擬寶珠元中橋
欄干之物明治四
十三年九月三日
洪水破橋今茲改
築之際轉用之下
橋
大正元年十一月
       盛岡市
かみの橋」を語る時、擬宝珠を抜きにしては語れません。擬宝珠(ぎぼし・ぎぼうしゅ)
は、葱坊主型の飾りのことで橋の欄干や寺社の階段の上に取り付けられています。宝珠
の由来としては@釈迦の骨壺の形、A龍神の頭から出てきた珠、B仏像が手のひらに乗
せている珠等諸説ありますが、この宝珠を模したことから模擬の宝珠という意味で「擬
宝珠」と呼ばれるようになったとされています。江戸初期の慶長時代1609年〜1612年
中津川に上の橋、中の橋、下の橋の三橋が架けられ、上の橋と中の橋の欄干には青銅製
の擬宝珠が取り付けられました。橋は洪水によってたびたび破壊され、擬宝珠も流され
たりしましたが、何度も再建され上の写真のように元の橋にではなく「上の橋」に設置
されたものもあります。年号銘が刻まれた「上の橋」の擬宝珠は、平成21年に400年の
節目を迎えました。宮部書道会上ノ橋教室は橋のたもとから約50m東、岩繊ビルの4階
にあります。
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